アロエの化粧水にはどんな効果が期待できる?その種類や注意点も!
2021/03/25
化粧水の成分として人気のあるアロエ。アロエには、様々な美容効果が期待できると言われています。
アロエは日本にも自生しているため、手作り化粧水の原料として紹介されていることもあります。
けれど、その際にはいくつかの注意点も…。アロエの化粧水への役割、期待される効果、使用時の注意点などをご紹介します。
アロエに期待される美肌効果とは?
アロエは、古くから各国の民間療法で盛んに活用されてきました。
その薬効は様々なものが知られていますが、お肌への作用としてはどのような効果が期待できるのでしょうか?
- 保湿
- 炎症をしずめる
- 抗菌作用
- 細胞の生まれ変わりを助ける
- 熱を冷ます
- 紫外線のダメージから保護をする
- メラニン色素の生成を抑える
日本でも、昔は傷や火傷にアロエの汁をぬったり、アロエを貼りつけたりする民間療法がありました。経験的にお肌の修復への効果を感じていた人が多いようです。
また、キダチアロエが多く自生する地域では、手作りのアロエ化粧水が家庭で伝統的に用いられていることもあります。
アロエに関しては研究が進められてはいるものの、保湿以外のお肌への効果を科学的にはっきりと断言できるまでには至っていないようです。
ただ、昔から幅広い国や地域で似たような使い方をされていたことや、いくつかの実験データでは有用性が示されていることを合わせると、アロエは美肌への作用が優れていると考えられています。
美白作用や抗菌作用があると言われるアロエシンを始め、保湿性の高い多糖類、細胞の活性化を促すリンゴ酸、各種アミノ酸、ビタミン類など様々な成分がアロエには含まれていることがわかってきています。
保湿ケアに
アロエには保湿性の高い多糖類が多く含まれます。アロエの多糖類は保湿成分としての人気が高いヒアルロン酸に似た組成を持ち、乾燥肌の改善に役立つと言われています。
日焼け後のケアに
昔から火傷のケアにはアロエが多く用いられていましたが、日焼けも一種の火傷です。炎症をおこしたお肌の熱を冷ましてしずめ、傷ついた細胞のDNA修復を助ける作用が期待されています。
紫外線ダメージ対策に
アロエの中でもアロエベラは、本来暑い地域で育つ植物のため、強い紫外線から身を守るための抗酸化作用に優れていると言われています。
ニキビ予防/ニキビ跡ケアに
アロエには優れた抗菌作用があり、ニキビ予防に向いていると言われています。また、お肌の細胞が生まれ変わるのを助け、炎症や傷を治りやすくする働きが期待されることから、ニキビ跡のケアにも使われます。
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毛穴対策に
アロエは肌の組織を引き締める収れん作用があるとされ、乾燥・お肌を清浄に保つなどの働きを利用して毛穴対策化粧品に用いられることもあります。
化粧水に使われているアロエとは?
「アロエ」と名の付くものは世界中に500種近くバリエーションがありますが、日本で化粧品原料として使われているのは主に2つ。
1つは古くから日本に自生している「キダチアロエ」。木のように立ち上がった茎から細い葉が渦を巻くようにのびます。
そしてもう1つが、食用としても人気がある「アロエベラ」。葉がとても肉厚で、緑の皮の下には豊富なゼリー部分があります。
この2つ以外には「ケープアロエ」という種類が稀に使われることがありますが、ケープアロエは医療薬原料の専用種で化粧品に用いることはそう多くありません。
キダチアロエとアロエベラの2つは、食用として見た場合には色々と違いがありますが、化粧水の材料としてはそれほど大差なく、似たような成分が含まれていると言われています。
アロエ化粧水のバリエーション
市販のアロエ化粧水には、アロエの葉を乾燥させて化学的な抽出をしたアロエエキス、アロエの葉肉をそのまましぼったアロエ液汁、アロエの葉を水蒸気抽出したアロエ葉水などが配合されています。
アロエには刺激性の成分も含まれますが、化粧品に配合されるときにはその部分を取り除くため、多くの人が使いやすい状態になっています。
シンプルケアのプチプラ化粧水
大容量のボトルとお手頃な価格のプチプラ化粧水でもアロエ由来のものがあります。どちらかというとサッパリ系の化粧水に多く含まれるので、夏場の全身ケア用としても使いやすいタイプです。
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保湿性の高いジェルタイプ
アロエ液汁を多く使い、ジェル状に仕上げたタイプです。乾燥肌の人、日焼け後に保湿がしたいときなどに便利です。
クールダウン用ローション
日焼け後に使うクールダウン用ローションにはアロエ由来の成分がよく使われます。炎症をしずめる、熱を冷ます、日焼けのダメージを防ぐ作用などが生かされた化粧水です
その他、原料のアロエにこだわった高価格のオーガニックアロエ化粧水、敏感肌用化粧水など様々なものが市販されています。
アロエの手作り化粧水の注意点
アロエは、手作り化粧水の材料としてもよく使われています。
「天然の素材で安心」「シンプルケアにぴったり」と言って紹介されていることが多いですが、実際にはトラブルがおこる場合もあるので、作るときにも使うときにもいくつかの注意が必要です。
とくに、お肌の敏感な人には合わないことがあるので、使用の際には必ず目立たない場所でパッチテストをすることをおすすめします。
アロエのしぼり汁を直接使った作り方のものは、アロエに含まれるシュウ酸が刺激となり、敏感な人はチクチクとした熱感を受けることがあります。
また、野菜や果物の何かにアレルギーのある人の場合、アロエの刺激がアレルギー反応を引き起こし、お肌にかゆみや赤みを発することがあります。
とくに、山芋や桃などで口まわりがかゆくなる体質の人は注意が必要と言われています。
一方、アロエをホワイトリカーに漬けたアロエの抽出液を使い、レモン汁やグリセリンを加えた作り方の手作り化粧水もありますが、こちらでは以下のような点に注意しましょう。
アルコールに弱い人は使用しない
市販のアロエエキスを製造する際にもアルコールが使用されることはありますが、手作りのものではその濃度が高くなるので、アルコールに過敏な人には使いづらいと思います。
初めは低い濃度から始める
手作り化粧水の作り方は様々なものがネットなどで紹介されていますが、どのような作り方でするにしても、初めは精製水でかなり薄くしてから試す方が安心です。
一般的に紹介されている手作り化粧水の作り方は、どれも基本的にはお肌が健康な状態の人向けです。トラブルがおきている状態のときやお肌が弱い人は注意しましょう。
レモンを使う場合は厚めに皮をむく
レモンの皮の部分には、ソラニンというシミの原因となる物質が含まれていると言われています。材料に「レモン」と書かれてある場合は、皮をむいたものを使用することをおすすめします。
外に自生するアロエを使用しない
自宅で栽培したり園芸店で購入したりしたものは確実に「アロエ」ということがわかっていますが、外に自生するものを自己判断で使うのはあまりおすすめできません。
植物にはプロが見ても見極めの難しい品種があり、また、外のものには目に見えない微生物やその他の植物の成分が付着している可能性もあるので注意しましょう。
化粧水用には、それ用に処理がしてあるものや、粉末タイプになったものもネット通販などで売られているようです。